鶴ヶ島市 若葉駅前歯科

歯周病をしっかり治したい方へ

歯周病治療薬【リグロス】

2017年5月現在、全国29カ所の歯科大学付属病院のみ治療が受けられた歯周病治療薬【リグロス】を使用した歯周病治療を当院でも受けることができます。

リグロス

歯周病は歯の喪失の原因第1位リグロスの開発により、進行した歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性が上がりました。歯周病はかなり進行するまで自覚症状が少ない病気です。

そのため、気づいた時には病気が進行して、歯を支える歯槽骨や歯周組織が破壊され、歯を抜かなければならない場合もあります。

歯周組織再生療法は、その名の通り歯を支えている歯周組織を再生する治療法です。この治療を受けることで進行した歯周病でも、歯を抜かずに済む可能性があります。


フラップ手術(歯肉剥離掻爬手術)とは

健康な歯周組織と歯周病フラップ手術とは歯周基本治療では除去できなかった、歯周ポケットの深いところに存在するプラーク・歯石をきれいに除去するために行われる歯周外科治療の一つです。フラップ手術は、歯周ポケットの奥深くの病巣を直接目で見て確認できるので、徹底的にきれいにすることができるのがメリットです。

ただし、これにより歯周炎の進行を一時的に食い止めることはできますが、すでに破壊された歯周組織を元に戻すことはできず、手術後に歯肉が少し下がってしまうという欠点がありました。


フラップ手術の流れ

フラップ手術の流れ


リグロスを使ったフラップ手術

今までのフラップ手術では、歯周病の進行を抑えることはできても、歯周炎により破壊された歯周組織の再生は難しいとされていました。

新しく開発されたリグロスの成分は細胞を増やす成長因子で、この成長因子の作用により、歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進する治療法です。

フラップ手術でプラーク・歯石などを取り除いた後に歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布し、歯を支えている歯周組織の再生を促します。

リグロスと同じ成分は、すでにやけどや床ずれなどの治療に使われています。

フラップ手術におけるリグロスの塗布

リグロスは、成長因子の作用により歯周病で破壊された歯周組織の周囲にある細胞を増やし、さらに血管を作って細胞に栄養を送り込みます。

これらの作用により歯槽骨などの歯周組織が再生されます。

歯周組織の再生


フラップ手術後の注意点

  • 手術部位には歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスなどは使用しないでください。
  • 抜糸するまで手術部位には触らないようにし、手術当時は強く口をゆすいだり飲酒などは控えてください。
  • 手術から1~2週間後に抜糸をします。その後は毎日のブラッシングによるプラークコントロールがとても重要になります。歯科衛生士よりブラッシング指導をいたします。
  • 歯肉の安定をチェックするため、定期的なメンテナンスによる通院をしていただきます。
  • リグロスによるフラップ手術は保険適用です。

歯周病をしっかり治したいとお考えの方へ

歯周病治療に関心をお寄せくださり、ありがとうございます。これからどうすればキチンとした歯周病治療が実現するのか、順を追って話していこうと思います。


Floss or DIE1998年、アメリカで歯周病を治すか死ぬか『Floss or DIE』という衝撃的な言葉が話題となりました。

最近では歯周病に対する研究も進み、歯周病治療の重要性が高まっています。

歯周病は、お口の中から全身へさまざまな影響を与えることがわかってきました。

歯周病をしっかり治していくためには、歯科医院でのメンテナンスと同時に患者様ご自身が毎日のホームケアでも意識を高めていくことが大切なのです。

歯ブラシだけでは取り切れない汚れを、フロスも使ってしっかり落としていくなど、プラークコントロール・オーラルケアは歯周病や虫歯のリスクを減らすと同時に慢性疾患の改善にもつながっていく、とても重要なことなのです。


バイオフィルムとは?

バイオフィルム1①口腔内には絶えず細菌が存在しており細菌が歯の表面のたんぱく質に付着していきます。


バイオフィルム2②細菌が層をなして堆積し、細菌のかたまりの周りに水アメ状のバリアをつくり、バイオフィルムを形成していきます。


バイオフィルム3③バイオフィルム内の細菌は推積や分裂を続け増殖していきます。


バイオフィルム4④たくさんの種類の細菌を包むバイオフィルムは、細菌たちの住家を守るバリアなのです。うがいやデンタルリンス、抗菌剤を使ってもバイオフィルムが邪魔をして、消毒薬や抗生剤が入り込めません。


歯周病について正しく知ってください

歯周病は感染症であり、口の中の歯周病菌が原因でおこります。

口の中には約500~900種類の細菌が住んでいると報告されています。

それらの中には口の中の環境を保つのに必要な菌もたくさん含まれますが、歯周病の原因とされる毒性を持った歯周病菌も多く住んでいます。

歯周病菌の種類について、すべては報告されていませんが、歯周ポケット内部に入り込み、特に深刻な悪さをする歯周病菌には次の8つの代表的なものがあります。

  1. P.g.菌(Porphyromonas gingivali)
  2. T.d.菌(Treponema denticola)
  3. T.f.菌(Tannerella forsythensis)
  4. A.a.菌(Actinobacillus actinomycetemcomitans)
  5. P.i.菌(Prevotella intermedia)
  6. F.n.菌(Fusobacterium nucleatum)
  7. E.c.菌(Eikenella corrodens)
  8. C.r.菌(Campylobacter rectus)

※P.g.菌、T.d.菌、T.f.菌の3種類の組み合わせは「Red complex感染症」と呼ばれ重要視されていて、通常の保険内の歯周病治療では歯周病の進行を止めるのは不可能と言われています。


歯周病


歯周病と全身疾患の関連について

歯周病はむし歯より怖いと言われる病気で、歯肉が腫れ痛みが出たり、膿が出たりもします。

歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまいます。

食事や会話など日常生活にも大きな支障をきたします。

現在では、軽度のものも含めると、成人の約80%の人が歯周病に罹患していると言われ、そのうち10%の人は重度の歯周病で、若い20代の方でも歯を失っています。
また、自覚症状が出ずにゆっくりと進行し、痛みや腫れが出た時には、手遅れになっていることもあります。

近年、歯周病がガンや糖尿病、心臓疾患、誤嚥性肺炎、脳卒中、関節リウマチ、肥満など、慢性的な病気の原因となっていることが解ってきました。

また、早産や低体重児出産の原因も歯周病と言われ、実際に羊水から歯周病菌がみつかっています。

歯周病は単に口の中の病気ではなく、全身の健康を脅かす病気であることがわかってきました。

歯周病菌は気道や血管を通って肺や心臓に入り込んで全身を巡ります。妊娠性歯周病では、お腹の赤ちゃんにも歯周病菌を感染させることになります。
歯周病は静かに進行し、ゆっくりと全身をむしばんでいくケースも多いため『サイレントキラー』とも呼ばれています。

やがて血管を通じて全身へ広がり・・・糖尿病で食事制限や運動療法を行いながら治療をしているのに、なかなか改善しない・・・。

その原因の一つに歯周病があると言われています。

歯周病菌が歯周ポケット内部の網細血管から侵入し、血液に混ざり全身へと感染していきます。

糖尿病では血糖コントロールと歯周病が大きく関係しているとされ、歯周病が重度の場合HbA1cの数値が高くなり、歯周病治療をすることで数値が下がる傾向があると言われています。具体的には、歯周病をきちんと治療することで、平均HbA1cが1下がると言われています。

ガンや心臓疾患など、一見全く関係ないと思われがちですが、慢性疾患に罹患している人ほど歯周病の症状があり、重度の歯周病とされるRED complexの歯周病菌が多く見られます。


歯周病菌が影響する慢性疾患

歯周病菌は、歯周ポケット内の毛細血管をつきやぶり、血管を通って全身を巡ります。そのため、歯ぐきより遠く離れた臓器でも歯周病菌が見つかるのです。

例えば、認知症で亡くなった方の脳を調べると、10人に4人の割合で脳中から歯周病菌がみつかります。


歯周病菌が影響する慢性疾患


歯周病の治療はどうすればいいの?

歯周病治療のひとつとして「フォトダイナミックセラピー」というものがあります。

これはメチレンブルー、トルイチンブルー、vitaminB6などの薬剤が使われます。

もともと癌やニキビなど様々な治療に使われていました。

歯周病の治療ある波長の光を当てると活性酸素を発生する物質を利用します。

殺菌には細菌を染色する物質が使いやすく、メチレンブルーよりトルイジンブルーのほうが殺菌力が高いです。

歯周ポケットに薬剤を入れ、ブルーライトをあて薬剤を殺菌剤に変化させます。

これらは細菌を染色するのに使いますから、細菌に特異的に結合します。

しかし、口の中が青くなってなかなか落ちませんし、毒性が指摘されていました。そこでvitaminB6が注目されています。

しかし、vitaminB6は細菌に特異的に結合しないので効果はイマイチ。

そもそもフォトダイナミックセラピーを歯周病に利用しても、SRP※後に消毒薬で洗浄することと効果は変わらないとする研究論文が沢山でてきています。

ですから、当院ではフォトダイナミックセラピーは行っていません。

※SRPとは

ルートプレーニングのこと。歯肉(歯茎)や歯周ポケットに隠れたスケーリングだけでは除去できない歯石・歯垢(プラーク)を特殊器具などを使用して除去し、再び歯石・歯垢(プラーク)が付着しにくいようにして、歯周病を改善させていくことを目的とした治療法です。


歯周病治療は検査と診断が大切です

step1 位相差顕微鏡による歯周病菌検査・ブラッシング指導、レントゲン撮影・歯周ポケット検査

step2 検査結果から治療方法の説明と相談

step3 歯周ポケット検査後、殺菌水によるスケーリング(全歯の歯石除去)

歯周病はどの細菌から、今の症状がでてしまっているのかを診断していくことがとても重要です。歯周病菌の種類によって治療方法も変わってきますのでまずはしっかりと検査を行っていきましょう。


一般的な歯周病治療とは?

現在、ほとんどの歯科医院では「歯石を除去する」という治療が一般的です。

しかし日本の保険制度では、一日で、しかも一回の治療で全ての歯石除去を行うことは認められていません。

今日は右上、次は右下などブロックごとに分けて治療することになります。

せっかくお掃除しても汚れの残った場所から綺麗になった場所へとバイキンが飛び移って伝染していく、つまり感染症なのです。

歯周病は感染症ですから、親から子へ、夫婦同士など自分以外の大切な人へと感染してしまうのが怖いところなのです。


当院で行っている歯周病治療

①位相差顕微鏡・BANAテストによる細菌検査・PCRインベーダー法による細菌検査

まずは細菌の検査を行い、歯周病の原因を特定していきます。
患者様一人一人に必要な治療計画を立てていきます。

②FMD(フルマウスディスインフェクション)

お口の中を一日でお掃除してしまう方法です。他の部位へ感染させないため一度に綺麗にすることがとても重要です。
※検査結果によっては抗菌薬も処方いたします。

③殺菌水エピオスによる殺菌洗浄(パーフェクトペリオの進化版です)

殺菌水エピオスはタンパク質を分解・洗浄し殺菌する効果があります。
ホームケアも行っていただくことでお口の中の環境を良くしていきます。

④3DS療法

マウスピースに薬剤を入れて殺菌していきます。
マウスピース内の菌のみ殺菌しますので他の良い菌は残ります。
②・③と同時に行うと非常に効果的です。
マウスピースの中にホワイトニング薬剤を入れて使用すると、歯も白くなり、歯周病菌も減少します。

⑤パウダーメインテナンス

グリシンパウダー(アミノ酸)による清掃で歯面を傷つけず歯肉にも優しいパウダーで歯周ポケット内をトリートメントします。

⑥歯周外科・レーザー治療

⑦抗菌療法認定医による複数の抗生剤を用いた、歯周病菌除菌療法

⑧ペリソルブ

⑨プロバイオティクス


位相差顕微鏡、BANAテスト、PCRインベーダーによる検査と診断

歯周病治療にあたり、検査はとても重要です。

どんな細菌によって歯周病となっているのか、位相差顕微鏡やBANAテスト、PCRインベーダー法を使って検査します。

歯周ポケット内からプラーク(細菌のかたまり)を少しずつ採取し、歯周病なのか?歯周病菌の種類や多さを調べます。


位相差顕微鏡による検査と診断

口腔内の細菌の様子をその場で、モニターで確認することができます。

位相差顕微鏡による検査と診断


BANAテストとは?

RED complex感染症の原因菌となるP.g.菌、T.d.菌、T.f.菌のみが持っているBANA酵素※を検出するテストです。BANAテストで強陽性反応が出てしまったらRED complex感染症の可能性があります。

BANAテスト※BANA酵素とは?

歯茎を構成する、コラーゲンを分解してしまう酵素です。
歯周病菌が出す、歯ぐきのコラーゲンを溶かす酵素には、BANA酵素の他にコラゲナーゼなどがありますが、BANA酵素を持っているのは、Red complex感染症を引き起こすと言われる3菌種のみです。


PCRインベーダー検査

歯周ポケットからプラークを採取し、遺伝子レベルで細菌数を検査していきます。

菌数から歯周病のリスクを知ることができます。非常に精度の高い、歯周病菌のDNAを利用した検査法です。

検査機関に依頼しますので、結果が出るまでに数日いただきます。


エピオスを使ったFMD(フルマウスディスインフェクション)

フルマウスディスインフェクション当院では患者様にできる限り痛くない歯石除去をさせていただきたいという想いでP-maxと錦部製作所のスケーリング専用チップを使用しています。

スケーリング時に殺菌水エピオスを使用することで、歯周ポケット全体の清掃を一気に行い、感染を防ぎ歯周病治療の効果を高めます。

これがFMD(フルマウスディスインフェクション)です。

日本の保険制度では全ての歯の歯石除去またはお掃除をすることが認められていません。

そのため自費診療となりますが、全ての歯の歯石を除去し、歯周ポケット内を洗浄しておかなければ、どんな薬剤も効果がありません。

他の歯の歯周ポケットに感染させないためにもFMDが必要なのです。


タンパク分解型除菌水エピオス

この水の特徴は、プラークなどのタンパク汚れを分解・洗浄しながら除菌を同時に行うことができるお水です。

できる限り不純物を除いた精製水と塩(ローブロム塩)のみを生成している次亜塩素酸水です。

次亜塩素酸は人体に元々備わっている除菌成分で、白血球の持つ除菌能力です。


エピオス


殺菌成分があるとされるうがい薬や、マウスリンスはたくさんありますが、その成分によって、効果はさまざまです。

一般的に売られているものは、毒性を抑えつつ殺菌力も合わせもっていますが、殺菌力の強さをあげるには限界があります。毎日使えるよう、安全性を高めるためには殺菌力が下がってしまうのです。

エピオスは、毒性を低くして安全性を高めつつ、殺菌力も強くなっています。

エピオスは次亜塩素酸水の働きで、安全かつ分解洗浄・殺菌の効果があります。


タンパク分解型除菌水エピオス

下のグラフは「ルドルフのグラフ」と言い、次亜塩素酸が水素イオン濃度(ph)と温度の関係において変化する効果を示しています。エピオスのphは、はじめは9に位置し、タンパク分解・洗浄力が高い域にあります。ブクブクうがいをすることで温度が上がりphが7まで変化し、今度は殺菌力が高まる域に位置していきます。

この作用がお口の中で起きて、汚れを落としやすくし、殺菌もしてくれるのです。


エピオス


エピオスは弱アルカリ性から中性に変化していきます。

殺菌力を高くするためにphを下げてしまうと酸性になり、お口の中の粘膜や歯へ良くない影響が出てしまいます。

粘膜が荒れてしまったり、酸蝕歯(さんしょくし)と言って虫歯菌が出す酸で歯が溶けてしまうように、飲食物やマウスリンスなどの酸で歯が溶けてしまうのです。

外因性の酸蝕歯の原因とされるものとして上げられるのが、炭酸飲料・柑橘類・ドレッシング・酢漬けの食品・梅酒・ワインなどです。強い酸を含む飲食物を毎日頻繁に摂取する習慣があると酸と歯が接触する時間が長くなり、酸蝕のリスクが高くなります。最近は健康志向が高まりクエン酸や黒酢ドリンクを毎日摂る人も増えており、身体には良くても歯には悪いということもあるので、注意が必要です。

ちなみに、コーラはph2.2、スポーツドリンクはph3.5、と酸性なので飲みすぎに注意です。有名なリステリンはph4の酸性です。


エピオスホームケア

歯周病を治すには、患者様ご自身によるセルフケアが最も重要です。

歯科医院でのメンテナンスだけでは歯周病を治すことはできません。

毎日の歯みがきで、プラークコントロールできるようにしていきましょう。

当院では殺菌水のエピオスを使って、毎日のセルフケアの質を上げていただいております。

エピオスホームケア①キャップ1杯のエピオスで20~30秒ほどブクブクうがいをします。
お口の中全体にいきわたるように意識して泡立つように強めにブクブクします。
はじめの10秒でプラークなどのタンパク質汚れに反応し、浮き上がらせて汚れを取りやすくしてくれます。
うがいをしていると、味が濃くなってきつく感じますが、温度が上がり、殺菌力が高まっている証拠です。

②うがいをしたら、さらにキャップ半分のエピオスを使い、歯ブラシにつけながら歯みがきをしていきます。
ソニッケアの音波歯ブラシがおすすめ!
フロスや歯間ブラシを使うと、より一層綺麗になります。


ホームケアを同時に行っていただくことで、お口の中の環境を良くし、プラークの付きにくい状態を保ってくれます。歯面もツルツルになります。

うがいは一日1回で効果があります。夜のお休み前が効果的です。

エピオスホームケア1赤く染まっているところがプラーク(タンパク汚れ)


エピオスホームケア2エピオスで約20秒ブクブクうがい


エピオスホームケア3軽くブラッシング
ソニッケアで、なで磨き一回、歯面はツルツルに!


※ホームケアとして歯みがき前と後にエピオスでうがいを一日1回~2回実施しています。


3DS治療の流れ

3DS3DSとは「Dental Drug Delivery system(デンタル・ドラッグ・デリバリーシステム)」の略です。

抗菌剤を入れたマウスピースを口の中にセットし、虫歯菌や歯周病菌を直接除去する予防法です。マウスピースの中の菌しか死なないので良い菌は残ります。お口の中の善玉菌を優位にしていきます。

決められたサイクルで行えは長期間、菌の増殖を抑えることができます。

ターゲットの虫歯菌と歯周病菌で使い方や使用薬剤が違います。



診療室でのケア ☆院内では強めの消毒薬を入れて15分マウスピースをはめて頂きます。

診療室でのケア


ご自宅でのケア ☆一日数時間もしくは、寝ている間にマウスピースをつけます。

ご自宅でのケア


パウダーメンテナンス

パウダーメンテナンスとは、専用の機械を使い水とパウダーの噴射で直接機械が歯に触れることなく、歯面や歯周ポケットを全く傷つけづにバイオフィルムや着色を除去する最新のメインテナンスです。

現在、世界の予防の主流はこのパウダーメンテナンスです。

当医院ではグリシンというアミノ酸の一種で甘い味のパウダーを使用しています。


パウダーメンテナンス


虫歯や歯周病、歯周病が原因で起こる全身疾患の原因は歯石ではなく、バイオフィルムという歯の表面に膜状にこびり付いた細菌の塊です。もちろん歯石を除去する事はこのバイオフィルムを形成する細菌達を寄せ付けない為に大切な事なので取り除きますが、歯に傷が付くと細菌が付きやすくなってしまいます。

歯周病から歯を守るためには、繰り返し行っても歯を傷つけないメインテナンスを選択することが重要です。


ヤニ取り・ステイン除去をよくする方へ

ステイン除去・ヤニ取りに使われている、塩味のパウダーは粒子が粗く、塩分制限されている方などには使用できず、粒子が粗いことで歯面に傷も付いていました。ざらざらになった歯面には、余計に細菌が付着し易くなり、ステインやヤニも余計に付き易くなります。

現在当院で使用しているグリシンパウダーはタンパク質の構成物質であるアミノ酸の一種で食品添加物としても広く用いられている身体に安全なものです。

粒子の形状も球状で歯面を転がるように汚れを落とすので歯面は全く傷付かないのです。

グリシンパウダー


パウダークリーニング(歯周ポケット内の清掃)

  • 器具の先端を歯周ポケットの中に少し入れ、水とパウダーの噴射で、優しく歯周ポケット内のバイオフィルムを除去します。
  • インプラント周囲のバイオフィルムの除去に最も効果的。
  • 25μmの微細な粒子パウダーで高い水溶性であるため歯周ポケットに残ることなくハグキも傷付けません。グリシンには炎症を鎮め、炎症により壊れた細胞を修復するといった効果もある、とても体に優しい安全なものです。

パウダークリーニング


パウダーポリッシング(歯面の清掃)

  • 歯に付いた着色を除去するのに短時間で除去が可能。
  • 65μmのグリシンパウダーを使用し歯面に吹き付けて、歯に付いた着色(ステイン)やバイオフィルムを除去します。
  • 歯と歯の間などの器具の届かない所の清掃もできます。

パウダーポリッシング

今まで使われていたような重層パウダーのような硬さ、粗さがないので エナメル質を傷つけることなくツルツルにしてくれます。


グリシンパウダーって?

アミノ酸の一種で、コラーゲンなどに多く含まれていて、食品添加物として広く用いられている、体に安全なものです。水溶性でやわらかなパウダーで歯肉組織を傷つけにく、歯も傷つきません。

体内との相性が良く、歯周ポケットに残留することもありません。

※歯科医院によっては、歯についたステイン・ヤニ取りに、重層(炭酸水素ナトリウム)を吹き付けて落とす機械を現在でも使っていますが、粒子が荒いため、歯のエナメル質が削れ、歯面がザラザラに荒れた状態となり、余計にステインなどの汚れがつきやすく、虫歯にもなりやすい歯になってしまうのです。

重層(炭酸水素ナトリウム)は粒子が荒く硬いため、歯茎の中には使えません。

大切な歯と歯茎のために、当院では重層(炭酸水素ナトリウム)を使用しておりません。


グリシンパウダーの特徴

①抗炎症性→炎症を鎮めてくれます。

②細胞粘膜保護効果→炎症により壊れた細胞を優しく修復します。

③他院で使っているような重層(炭酸水素ナトリウム)と比べ、非常にやわらかく 歯面を傷つけないとともに、歯周ポケットの中の歯根も傷つけることはありません。 そのため、深い歯周ポケットの中にも清掃パウダーを吹き付けることができるのです。


歯周外科について

歯周病の治療で重要なのは、歯垢(プラーク)や歯石を除去してコントロールすること。

軽度の歯周炎であれば、毎日の適切な歯みがきや、歯科医院でのメンテナンスで改善が期待できますが、歯周ポケットが深くなり、歯垢や歯石が取り除けなくなり、歯周病が進行したときには、歯周ポケットの深さを減少させる歯周外科が必要となります。

症例によっては、特殊な材料を用いて部分的に失われた歯周組織を再生させる手術(歯周組織再生療法)を行う場合もあります。

歯周ポケットが5mm以上あると歯周外科が必要で、6mm以上になると骨の吸収が進行し、いずれ歯が抜けてしまいます。出血の有無も検査で確認します。


歯周外科


①フラップ手術

歯肉を切開し、歯周ポケットの深いところに溜まった歯石などを除去します。

②GTR法・エムドゲイン法(歯周組織再生法)

特殊な膜(メンブレン)と骨移植剤を歯周ポケットの隙間に埋め込んで、歯槽骨や歯根膜の再生を誘導するGTR法とタンパク質を主成分とした、エムドゲインという薬を塗って再生を誘導するエムドゲイン法があります。両方を使用するとさらに効果が高くなります。


歯周組織再生法


どの手術が適切かをしっかり診断する必要があります。

まずは軽度の歯肉炎、歯周病の段階で、歯周ポケットが深くならないよう患者様自身による日常のセルフケアと、歯科医院でのメンテナンスを受けましょう。


レーザー治療

レーザー治療定期的なメンテナンス等を行っても、改善が見られない場合にはレーザー治療を行います。

歯周ポケットの深い場所のみ、集中的にレーザーをあてていきます。

当院で使用しているのはCO2レーザーで、このレーザーは感染部位の治療とともに殺菌効果もあります。

歯周ポケットの深いところにレーザーの先端を入れ、レーザーをあてていきます。

感染してしまっている歯肉と歯根の表面をレーザーで殺菌し、感染病巣を除去します。

レーザーで溶かしながら、殺菌し、細胞の活性化を促します。

歯周外科の中でも、レーザー治療は切開や縫合をしないので痛みが少なく済みます。


痛くない歯周治療『ペリソルブ』

ペリソルブ

ペリソルブとは、歯茎の中(歯周ポケット内)に溜まったプラーク(歯垢)や歯石を専用薬剤を使い、溶かして除去します。
又、ペリソルブは歯周病菌に対して非常に強い殺菌力を持っています。
そのため、歯肉の負担や出血を最小限に抑えられるので細菌の体内への侵入を防止し、痛みも少ない歯周治療法です。


プラーク(歯垢)は細菌の塊・・・。それが固まって硬くなったものが歯石です。
従来のガリガリする手用器具での歯石除去では出血を伴い、痛みも強い治療でした。

<通常の歯周治療のリスク>

  • 歯周治療のリスク生きた細菌の塊が口腔内に飛び散る。
  • 歯茎から出血するので、その破れた血管から飛び散った生きている細菌が体内に侵入する。
  • 飛び散った生きている細菌を吸い込んだ場合、誤嚥性肺炎の発症原因となる。

誤嚥性肺炎ペリソルブはこのようなリスクを解消します。


ペリソルブによる歯石除去

<特徴>

歯石は歯茎の中の見えないところについているので、手探りで取っていました。
専門医が取っても取り残すほど、除去は難しかったのですが、ペリソルブで溶解することによって、生きた細菌を死滅させ、歯石を取り残すことなく除去できます。

歯石除去

<使用薬剤> 低濃度の次亜塩素酸ナトリウムとアミノ酸で構成。

ペリソルブに触れた細菌を殺菌。歯周ポケット内の歯石・不良組織を除去し組織再生を促します。

『ペリソルブ』は痛みの少ない歯周病治療です

◆歯周ポケットの深い部位全て一度で治療します。

  • 歯周ポケットの深い部位が4歯まで  20,000円
  • 歯周ポケットの深い部位が8歯まで  30,000円
  • 歯周ポケットの深い部位が8歯以上  40,000円

アンチバイオティクスとプロバイオティクス

歯周病の治療の導入として、エピオス・消毒薬・抗生剤などを使い、まずは細菌を殺し、改善をさせるアンチバイオティクスを行います。

ただし、この療法では一時的に善玉菌も死んでしまう場合があります。

これでは完全な治療とは言えず、片手落ちになってしまいます。

歯周病菌の絶対数が減ったあとは、プロバイオティクスを導入していきます。

元々体に存在している善玉菌を増やし、菌が菌を殺していく自然な状態に戻します。


プロバイオティクス


善玉菌を増やすには乳酸菌を取り入れるのが効果的です。

当院ではアンチバイオティクスが終わった患者様にはプロバイオティクスとして3ヶ月間、乳酸菌のタブレットを服用していただきます。

TI2711乳酸菌には様々な種類があります。

ちなみに乳酸菌は老廃物として乳酸を出す菌。

当院で処方させていただく乳酸菌タブレットは1gあたり3億個の生きた乳酸菌『TI2711(ティーアイ2711)』が凝縮されています。

TI2711株の乳酸菌は、歯周病菌を特異的に殺します。

爽やかなラムネ味でおいしく続けられます。


こんな症状はありませんか?

気になる症状があったら一度ご相談ください。

歯周病の症状


歯周病は自覚症状のないまま下記のように進行していきます。

歯周病


☆歯周ポケットが5mm以上あれば、外科的な治療が必要と言われています。



当院における様々な歯周病治療を紹介してきました。

ここまで読んでくださったのですから、歯周病治療を真剣に考えてらっしゃるのでしょう。

では、どうしてあなたは「歯石を取りたい」と思うのですか?

そもそも歯石とは何なのでしょうか?

口の中にたくさん存在している細菌がネバネバしたアメ状のバリアを作りながら、歯の表面にくっつき、歯垢(プラーク)になります。

やがてその歯垢が何層にも積み重なり、病原性を持ち、歯周病を引き起こし、体内に侵入し全身に悪影響を及ぼします。

中等度~重度の歯周病の人の歯周ポケット内の潰瘍は、手のひらと同じ面積があると言われています。

手のひら程の潰瘍面から、常に歯周病菌は体内に侵入し続けています。

そして数ヶ月間、毒性を発揮し続けた後、バイオフィルムにカルシウムが沈着し、歯石ができるのです。

もちろん、歯石自体にも毒性はあります。

歯石が存在すると、歯周ポケットは治りませんし、炎症も続きます。

歯石とは、歯周病の原因となった死んだ細菌がたくさん詰まった毒性を持つかたまりです。

腐敗タンパクがカルシウムで固められ、LPSという毒を持ったものなのです。

ですから、歯石を取ることが歯周病の治療ではありません。歯石になる前の歯垢(バイオフィルム)を取り除いておかなければ意味がありません。

歯垢は3ヶ月程で成熟してしまい強い毒性を持ちます。そしてさらに数ヶ月が経過すると、成熟した歯垢は歯石になっていくのです。

ですから、歯周病治療には定期的なメンテナンスが必要になってくるのです。

本当に歯周病を治したいと思ってらっしゃるなら、歯垢が歯石になってから取っては遅いのです。

最低3ヶ月に一度、歯垢が成熟する前に、定期的なプロケアと毎日のホームケアの両方をしっかりと続けていくことが、とても重要です。



Copyright © 2012-2024 Wakaba Ekimae Dental Clinic. All Rights Reserved.

ページの先頭へ

MENU