エプーリスの切除

 

 

 

 

歯肉にみられる良性の限局性腫瘤(しゅりゅう)をエプーリスといいます。

歯肉腫(しにくしゅ)と呼ぶこともあります。

エプーリスの大部分は炎症性および反応性の腫瘤ですが、腫瘍性のものもあります。


炎症性エプーリスには、肉芽腫性(にくげしゅせい)エプーリス、線維性エプーリス、血管腫性エプーリス、巨細胞性エプーリス、骨形成性エプーリスなどがあります。

腫瘍性エプーリスには、線維腫(せんいしゅ)性エプーリス、骨形成性エプーリスがあり、そのほかに、特殊型として先天性エプーリスなどがあります

 

自覚せず小さいエプーリスのある患者さんはたまに見受けられますが、今回切除したエプーリスはかなり大きなものでした。

治療法は歯肉や骨の一部を、骨膜(骨を包む膜)とともにすべて外科的に切り取ります。

原因除去のために、歯を抜くこともあります。

 

 

腫瘤に押されて歯並びが崩れています。

歯茎の形をきれいに成形しながら骨膜と腫瘤を切除するのが腕の見せ所です。

 

 

術後三週間です。

 

結構きれいに治っています。

摘出した腫瘤は病理検査の結果、良性でした。

あとは腫瘤に押されて崩れた歯並びを治すだけです。

 

歯茎に異常があったら相談してくださいね。

たまに悪いものもありますから。

 

若葉駅前歯科