ヘレボロスニゲル。
クリスマスローズは、本当はこの花(ニゲル)の別称です。
ヘレボロスには20種の亜種があって、その他に多数の交雑種があり、
日本ではどれもクリスマスローズの名で親しまれています。
クリスマスローズの名前の由来は、クリスマスの頃、
ニゲルが純白のバラのような花を咲かせるから。
ここでいうクリスマスは古いユリウス歴のクリスマスで、
現在のグレゴリオ暦では1月6日です。
今日は含歯性嚢胞について書きます。
埋まっている歯からよく発生します。
含歯性嚢胞は、埋まっている歯の歯冠を含んで発生する嚢胞で、
歯の元である歯胚というものを包んでいる袋状の上皮から生じます。
ほとんど無症状で骨を溶かしながら大きくなります。
大きくなるにつれて顎骨の無痛性膨隆や、骨の一番外側の皮質骨が吸収されて、
骨が厚紙を触れたときのようにペコペコとしてきます。(羊皮紙様感)
通常、入院して全身麻酔での手術になります。
昨日のオペは大変でした。
もちろん日帰り手術です。
一時間半くらいかかりました。
神経管に横たわって埋まっている親知らずから、含歯性嚢胞が発生しています。
しかもこの含歯性嚢胞は神経管にへばりついています。
神経麻痺は必ず出るし、出血や腫れも相当でしょう。
1ミリのミスが命取りです。
神経管を切断してしまったら、生涯麻痺が残ります。
さあオペです。
まず切開です。
含歯性嚢胞を覆っている骨を削除します。
埋まっている歯と嚢胞が見えてきました。
ほっぺた側の骨を大きく削除して、歯と嚢胞を摘出します。
タンポンを入れて縫合します。
摘出した含歯性嚢胞です。
やっぱり埋まってる歯を放置してはいけません。
埋まっている歯から含歯性嚢胞が発生している方、多いです。
今日はあいにくの雨でした。
それでもオペの次の日は必ず消毒に来てもらいます。
麻痺も、腫れも、強い痛みもありません。
口も普通に開いて、食事に支障はありません。
一安心です。
いつの間にか雨は止んで。
雨上がりの駅前はきれいです。
ガーデニングコンテナのクリスマスローズのつぼみが開いていました。
雨が上がると同時に、みどり色の大きな花を咲かせました。
あれ、ヘレボロスニゲルって書いてあったけどニゲルは純白だよな、
これ、ヘレボロス・リガリクスかな?
ヘレボロス・オリエンタス?
まあいいや。
今日はスタッフのみどりさんの誕生日だし。
ヘレボロス、つまりヘル・ボロスは悪魔の花(地獄の食)という意味。
Helleborusの語源は、ギリシャ語で「弑する(しいする)」を意味するHeleinと「食べ物」を意味するboraからなります。
毒があって、摂取すると、嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、呼吸麻痺、めまい、精神錯乱、心拍低下、心停止などを引き起こす毒の花。
昔は魔よけとして強い魔力を持つと信じられていて、
様々な薬効を持つ薬としても使われてきました。
この花から薬を作るため、薬剤師はヘレボロスを採取するとき、
その魔力から身を守るために、剣でヘレボロスの周りに円を描いてからこのハーブを摘んだそうです。
みどりさんも僕にいつも毒吐きます。
僕は腹痛、下痢、めまいを起こします。
僕以外の全人類にはとても優しく愛情深いのですが・・・。
今度、あの魅力から僕の身を守るため、みどりさんの周りにメスで円を描いてから近づいてみます。
そう、クリスマスローズは春に咲くものが多いのです。
誕生日おめでとう。
はじめまして(^^ゞ
昨日「含歯性嚢胞」と診断された者です。
手術したことないので、不安でたまりません…
ずっと歯並びが悪くて、辛い思いをしてきて、やっと歯並びの治療出来るかと思いきや、
虫歯は元より嚢胞が見つかってしまうなんて…
もし、排膿散及湯などの漢方薬で症状が改善されないかなと思ってます。
右半身の歪みや体調不良は含歯性嚢胞が原因だったのか
嚢胞は幼少期からか最近出来たのか
知りたいことが沢山あります。
顎の右側が疼く感じがありますが、
「悪性ではないので今すぐ手術しなくてもいいが、
かと言って半年以上放置していい訳ではない。」そうです。
手術以外の治療は無いのでしょうか?
手術を受ける病院選びのポイントや
再発の可能性の有無など教えて頂けると幸いです。
藤田@大阪