スタッフに前々からリクエストされていた物があります。
姿見です。
気に入った物しか買わない僕は、まだクリニックに鏡を置いていません。
姿見を置くと、スタッフがよくそこにたまるようになります。
例えば消毒室に鏡があるクリニックでは、一つの治療が終わるたびにスタッフの化粧直しが始まりました。
でも身だしなみは大切です。髪を整える姿見くらいあっていいと思います。 診療室にね・・・・。
神宮前のアンティークショップH.P.DECOでようやく気に入る姿見を見つけました。
アメリカ人デザイナーがニューヨークの廃業したホテルのタイルを使って作成した物です。
姿見は部屋を広く見せるだけじゃないんです。
心を落ち着かせる作用もあります。
今の僕に必要な物です。
いらいらしている姿を鏡に映すのです。
なにいらいらしてんだ俺!って気づかせてくれます。
鏡映認知。
鏡に映った自分を自分だと認識する能力です。自己認識の第一歩です。
猿の仲間ではチンパンジー、ゴリラ、オラウータンが持っている能力です。
人間の赤ちゃんはおおむね18ヶ月くらいから鏡に映る自分を自分だと認識し始めます。
やさしさを持って人に接するには、相手の考えに共感したり、相手の思考を読み取らなくてはいけません。
そのためには相手も自分と同じように感じ、傷つき、不安に思い、嫌悪し、怒り、嬉しく思い、喜ぶことを想像しなければなりません。
その根底にあるのが自己認識なんです。
自分がこう言われたら、自分だったらああ思う。
自分がこんなことされたら、自分は傷つき、悲しくなる。
やさしさも思いやりも自己から始まります。
姿見で自己認識してください。
どれがいいか教えてください。
チョー高い買い物です。
姿見で自己認識、
「一番しなきゃならんのは院長だ」そう思ったでしょ?
鼻毛が出てないかくらいはチェックします。
一番上の鏡が良いと思います!
私も鼻毛チェックしなくちゃ~^^
了解です。買ってきます。バッチリメイクして下さい。