マイケルジャクソンは死んでしまった

 

今週はマイケルジャクソンのドキュメンタリーフィルム THIS IS IT が流れています。

マイケルはやはり最高のエンターテイナー。

完璧なライブショウとパフォーマンス。歌声の美しさ。

鳥肌が立ちます。

何かとゴシップのネタにされがちな人物でしたが、そのほとんどはでたらめでした。

タブロイド紙の格好のネタにされ、嘘ばかりを書かれ続けた。

彼の財産目当ての裁判が何度起きたことか。

小児性愛者としてのレッテルを貼られ、マイケルがいたずらをしたとされる子供の父親は後に金銭目当てで裁判を起こしたとを認め、拳銃自殺をした。

彼は破産しているなんてのも全くの嘘で、彼は死後、子供達と母親に180億円の遺産を残し、20億円をチャリティーに寄付をした。

生前は貧困、人種差別と戦い、自然保護に尽力した。

 

彼の人生は幸せだったと思いたい。

 

2009 6/25  自宅近くのUCLA医療センターに呼吸停止の状態で運ばれた。

14時26分、彼の死亡が確認された。50歳だった。

 

彼は極度の不眠症を患っていた。

専属の医師に催眠鎮静剤のロラゼパム、ミダゾラムを処方されていた。

この専属の医師は5月中旬から6月22までの六週間にわたりプロポフォールという麻酔薬を連日投与していた。

マイケルは解剖の結果、ほぼ完璧な健康体であった事が確認されている。

過剰な麻酔薬がマイケルの命を奪ってしまった。

 

 

僕のクリニックでも麻酔科医が患者様の苦痛や恐怖を取り除くため、神経をすり減らしながら麻酔をかけてくれる。

患者様の安全を守るのに一切の妥協を許さず、意識のほとんど無い患者様の生体モニターを鋭く監視している。

 

だからお願いです。約束を守ってください。

 

寝不足・風邪などで体調がすぐれない場合には、事前に連絡してください。

処置当日は、処置開始4時間前から飲んだり、食べたりできません。これは、処置中に嘔吐した場合、吐物が気管へ流れ込むのを防ぐためです。必ず守ってください 。

処置当日は、締めつけの少ない楽な服装でおいでください。モニターの誤作動の原因になりますので、ストッキングの着用は避けてください。また、全身状態を正確に把握するために、化粧、マニュキュアは落としてください。コンタクトレンズは、処置中は外してください 。生体モニターをつけさせていただきますので上下別々の服装でお越しください。(ワンピースなどはおやめください)

帰宅の際、車・バイク・自転車などのご自身での運転は絶対におやめください。公共交通機関をお使いいただくか、もしくは付き添いの方による送迎をお願いします。

帰宅後、再び眠気やふらつきが出ることがあります。その場合は、無理はせずに横になってお休みください。

そして問診表に全てを正直に書いてください。

 

どうか約束を守ってください。

 

「今日は車で来ちゃった」

「そういえば喘息がちょっとあります」

「言ってなかったけど僕、肝炎になったことがあって、」

「問診表にはかいてないんですけど、ニューキノロン系の抗生剤アレルギーなんです」

「ついさっき食事してきちゃいました」

 

もう聞きたくない。

 問診表はタブロイド紙ほどの信憑性しかない。

 

マイケルが今、光の中にいることを願って。