アンブレイカブル

 

アンブレイカブル。

 

病気も怪我もせず、屈強で倒れない者。

 

M・ナイト・シャマラン監督、ブルース・ウィリス主演のサスペンス。

 

僕が学生時代に、北坂戸の「あかね寿司」の大将につけたあだ名。

 

 

 

あかねのおっちゃんは元旦しか休まない。

開店前から行列ができていて、七時の開店になると相変わらず壊れている自動ドアが手動であけられる。

回転寿司のレーン必要か?っていう広さの店内に、飢えた客が一気になだれ込んだら、

おっちゃんは「ごめんよ」って一言、 回転レーンに四角く囲まれた板前に潜り込む。

リング・インするボクサーのようだ。

おちゃんは逃げ場の無い板場で黙々と夜中まで握り続ける。 364日。

だから手はいつもあかくなっていて。

僕はおっちゃんの手、「板さんの手」、紅く腫れた手が好きなんだ。

 

    

 

 

 

 

結局、僕はアンブレイカブルでは無かった。

もともとスポーツでも故障は多い方だったし。

 でもアンブレイカブルになりたかったんだ。

 

初めて病気で仕事を休んでしまった。  三日も・・・。

過労で倒れてしまった。 みんなに言われていた通りになった。

三角締め~腕ひしぎ~裏十字のきれいな流れで肘を壊されたときぐらいしか仕事を休んだことは無かったのに。(一日だけね)

 

                                         

 

 

 

 

今日、仕事に復帰した。

僕はやはりこの仕事が好きなわけで。

ワーカーホリックは自覚していて。

 

 

しかし、この駅前は綺麗だ。

 

 

 

 春はいい。

僕はここが好きだ。