憐れみをうたう

 

D.H.ロレンスの詩、『自己憐憫』”SELF-PITY”の一節が頭から離れません。

もう一年以上考察しているのですが。

いまだに自分なりの解釈に至ることができないのです。

 

 
“I never saw a wild thing sorry for itself.

野生なるものが、自らを憐れむのを、私は見たことがない。

 A small bird will drop frozen dead from a bough without ever having felt sorry for itself. ”

凍えて枝から落ちる小鳥は、みじめさを知らない。

 

「凍えて枝から落ちる小鳥は、みじめさを知らない。」

この一節が僕を捕えて離さないのです。

 

 

夜中はいつものように勉強です。

今宵は、嘔吐反射が極端に強い患者さんに、制吐剤をどう応用できるかを勉強しています。

あまり歯科での前例がなく、手探り状態です。

なんとなく見えてはきているのですが、

そろそろ僕も眠りに落ちないと。

 

凍えて枝から落ちる前に。